何か質問をすると、とっさに出てくる言い訳。その言い訳は嘘ではないけれど、質問の答えになっていないということがままあります。

たとえば、私が電話の向こう側の人に「さっきの書類、もうFAXしてくれましたか?」と質問します。

すると、「ここにはFAXがないので、別のところから送ろうと思っています」と、電話の向こう側で答えます。

「ああそう、じゃあよろしく頼みます」といって、私は電話を・・・、切らないのです。

私が聞きたかったのは、さっきの書類はもう、FAXしてくれたのかどうか、についてです。

FAXして「くれてはいない」のです。ですから、「いえ、まだFAXしておりません」と、電話の向こう側の人は答えなければなりません。

「どうしてFAXしてくれないのか」と、私が理由を問えば、「実は・・・」ということで、先ほどの「ここにはFAXがないので別のところから送ろうと思っていました」と、言い訳をすればいいのです。

「自分はちゃんとやろうと思っていたのですが、なにしろここにFAXがなかったものですから」と、責任回避のための、とっさの自己防衛が言い訳となって口から飛び出すのです。

このとっさの言い訳には気をつけなくてはいけません。なぜなら、この責任回避とか自己防衛の言い訳には、自分のこころは関わっていないことが多いからです。